アジャイル侍
- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 42人 クリック: 1,991回
- この商品を含むブログ (247件) を見る
だいぶ前に周りで流行っていた本を周回遅れで読んでみた。
最もこれまでに接点がなかったのが「インセプションデッキ」だった。
XP、スクラム、イテレーション、ユーザーストーリー等はある程度の知識があったので、今回は省略。
インセプションデッキ
我々はなぜここにいるのか?
何のために自分たちはチームをくむのか。自分たちの顧客は誰なのか?プロジェクトが始まった理由は?
エレベーターピッチ
30秒以内に2センテンスでプロジェクトをアピールするとしたら?
エレベーターピッチのテンプレート
- [潜在的なニーズを満たしたり、抱えている課題を解決したり]したい
- [対象顧客]向けの、
- [プロダクト名]というプロダクトは
- [プロダクトのカテゴリー]です。
- これは[重要な利点、対価に見合う説得力のある理由]ができ、
- [代替手段の最右翼]とは違って、
- [差別化の決定的な特徴]が備わっている。
パッケージデザイン
プロダクトやサービスの広告をつくる。その際、
フィーチャーそのものではなく、フィーチャーの効能をアピールする。
たとえば、
- 「245馬力」ではなく「高速道路でも楽々追い越し」
- 「クルーズコントロール」ではなく「ガソリン代の節約」
- 「アンチロックブレーキ」ではなく「大切な人との安全なドライブ」
やらないことリスト
やることよりも大事だけど、やらないことも同じかそれ以上に大事だ。
「ご近所さん」を探せ
「プロジェクト関係者」に含まれる範囲は自分たちが思っているよりもずっと広い
ステークホルダーを押さえておこう。
解決案を描く
チーム全員の認識がそろっていることを確認するために、概要レベルのアーキテクチャー設計図を描く
夜も眠れない問題
あえて最も心配なことについて話し合う
期間を見極める
何を諦めるのか?
期間、スコープ、予算、品質(荒らぶる四天王)。譲れないもの、やむをえずゆずることになるもの。
期間(Deliver)、予算(Cost)、品質(Quality)は譲れないことがほとんど。
その場合にはスコープを調整するしかない。
そのシステムの価値の80%はシステムの20%から生まれている。
何がどれだけ必要か
期間は?コストは?どんなチームが必要?
夜も眠れない問題
チームにとって取り組む値打ちのあるリスクを見極める
これらのことを考えてもしょうがない。自分たちではどうしようもない。
- 不景気
- 会社の買収
- お客さんの人事異動
それよりは、自分たちで解決可能な以下のようなことに力や時間を割いて考える。
- 低スペックな開発マシン
- お客さんに時間を咲いてもらえない
- チームの作業場所が分散している
ニーバーの祈り
願わくば私に、
かえることのできない物事を受け入れる落ち着きと、
変えることのできる物事を変える勇気と、
その違いを常に見分ける知恵とをさずけたまえ。